中学生の悩み
今日、いつもどおり、いつもの場所でいつもの内容の勉強を生徒に教えていました。でも、空気が重い。俺の教え方が悪いのだろうか。そう思っていた矢先、教え子から深刻な悩みを打ち明けられた。

『学校でうまくいってないんです』

彼女の学校は私立中学校で、所謂エスカレーター式のごく普通の中学校です。今、中学3年の彼女は、そのエスカレーターに乗らずに、自分のやりたいことが見えたということから、再度別の高校を受験しようとしているその中学校では特殊の人間の1人です。そのため、周りのみんなが遊び呆けてる間にもちゃんと勉強したいのですが、周りがちょっかいを出して、しかも、そのちょっかいが授業中にも及ぶという散々な状況のため、一言勉強したいから今は少し控えてくれということを丁寧に勉強する理由も説明して、相手に理解してもらおうと必死だったのです。

しかし、周りはもちろん勉強に興味がないため、その教え子にきついこと(あんたなんか友達じゃないといったニュアンス)を言われ、相当なショックを1ヶ月以上抱え込んでいたらしいです。学校にも行きたくない、辞めたいとまで言う位病んでいました。テストの点が非常に悪くても泣かない子が、泣いていました。全然理解してくれない、同じく高校を受験するために中学校を辞めていった子の行動を羨みながら。

確かに、教え子と同じ中学校に通っている生徒なら誰しもが、エスカレーターで進学できるという特権を使わないで、なんであえて友達の私たちを放り出してまで受験するのさ、という憤りを持ってしまうのは事実だと思う。

しかしながら、本当の友達っていうのは相手のことを理解してあげて、なおかつ、高校が変わったからといって友達としての関係が終わってしまうということを仄めかすという行動自体がありえないとも思うわけです。

『それって本当の友達なの?』

教え子に勉強も友人関係も頑張ってとは言えません。鬱になっている子に対して励ますのは逆効果。ましてや、勉強ができないなんて本末転倒だと罵倒することなんて言語道断。かといって、何も考えずに少し落ち着いて自分がやる気になったらやればいいんだよと言えるほど正直学力に余裕がない。数学が。

ならば、中途半端な励ましが逆効果なのだから、具体的に何をこれからやったらいいのかということを提案した。受験勉強があることを伝えるのではなくなぜ自分が受験せざるを得なくなったのかということを理解してもらう。自分で伝えても理解してくれないなら、他の友人を介して他者から自分の状況を理解させ、周りのみんなで協力できるような雰囲気を作り出すこと。それでも理解してくれないのであるならば、諦めたほうがいいよ、と。幸い、公立の中学校に通っている小学校時代からの友人も多数おり、その子たちと一緒に勉強したり気分転換するほうがよっぽどいいよと、非情な通告をした。

彼女も納得してくれました。受験止めるか学校辞めるかという選択で学校を辞めるを選べるくらい受験のことを重要視してくれているからです。それくらい、エスカレーターであがる高校には行きたくない、他の高校でやりがいを発見できたのです。

夢に向かって邁進してほしい。その手助けをしたい。友人関係も人生の勉強。まだ、解決されてはいない悩みではあるが、これを乗り越えたら人間として大きな前進をすることになる。子供の成長を見届ける親の気持ちというのもこんな感じなのだろうか・・・。いい方向に向かわせてやりたいと心から思う。
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by ko-33-jp-etc | 2004-10-15 00:53 | 徒然草
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